人の営みと火について

子どもたちと月一回のペースで原っぱや沢山池というところで遊んでいます。


みんなで切った野菜を持ち寄って、大きなお鍋で味噌汁にしたり、

カレーライスにしたり・・・。



熾火になったところで、焼き芋を仕込み、子どもたちは思い思いの枝を探してきては、マシュマロやソーセージを勝手に焼いて楽しみます。



いや・・・楽しんでいました・・・。



残念なことに、ほんの数年の間に、あちらでもこちらでも直火はダメ、火は使わないでくださいと言われて、

子どもたちはまた一歩、火から遠ざけられました。






私の家の日々の調理はガスです。


しかし、居間には囲炉裏があり、仏壇には毎日お線香をあげ、

裏にはかまどがあります。


もし、家の中で使う火が電気だけならば、子どもたちはどこで火を学ぶのでしょう。


子どもたちばかりではなく、私たち親世代もあやしい火の扱い方。


祖父母の時代は毎日火を使わないと生活できなかったから、感動するほど上手です。


祖母は朝ごはんの前にひと仕事していたそうですが、

畑仕事をしに行く前にかまどに火を入れ、一仕事終えて帰る頃にはちょうどご飯が炊けていたのよ、


なんて母が良く聞かせてくれました。


父も遊びに来ると、囲炉裏の灰の中にサツマイモをそのままうずめ、途中向きを変えたらそのまま子どもたちと散歩にお出かけ・・・。


帰ってくる頃にはホクホクの甘い焼き芋がおやつに出来ていてびっくりすることもありました。



火との付き合い方は、書き物を読んでも身につかない技だと思います。


多少ヒヤッとしたり、熱い思いもしながら体や感覚で覚えていくしかないものです。



肌寒くなってきて、火も恋しくなってきました。


秋の落葉焚き、煮物に焼き魚・・

火を見ながらの一献が、また何よりの御馳走です。



火を使って何かをするということが、イベントなんかでなくもっと日常と共にあればいいなと思います。



ブログ担当:mattu