外来種について

小学校3年になる子どもが、今授業で「外来生物」を勉強中らしい。

生活という授業の枠組みで、

地域で活動されている団体と一緒に、外来生物アメリカザリガニやマルバツユクサなどの駆除をお手伝いしている。

時々一緒に散歩していると、

「あれは外来種だから全部根こそぎ採らなくちゃいけないんだよ」

一生懸命に習ったことを説明してくれるが、その言葉にギョッとさせられる。

何だろう、この違和感・・・。

家のすぐ隣の空地は、10年ほど前までおじいさんが一人で畑をされていた。

それがいつの間にか荒れ地となり、家が建つからと、測量の方が何回か見えたが今も荒れ地のままだ。

10年の間に何度か持ち主らしき人が草刈にも来るが、草の勢いは凄まじい。

子どもらが遊べる原っぱ状態なのは束の間で、あっという間に大人の背丈を超えるカヤ、ススキ、セイタカアワダチソウで覆われて、人が踏み入る余地はない。


そんな荒れ地の主のセイタカアワダチソウだが、私は結構好きだ。

目が覚めるような真っ黄色で、家に飾ると明かりを灯したみたいにぱっと華やぐのがいい。


花粉症の原因となるブタクサと間違われやすいが、セイタカアワダチソウの花粉を媒体するのは虫なので、花粉症とは関係ないそう。


セイタカアワダチソウも言わずと知れた嫌われ者の外来種。


でも代表がポツリと漏らす。


「セイタカアワダチソウは人の手が入り、栄養過多となった土地を浄化するんじゃないのかな。」


・・・・・・・。


調べてみると、実に面白い。


セイタカアワダチソウは1本で5万個もの種をつけ、1平方メートルに100本という密度で生える。


さらに根でも増えるというから驚きの繁殖力だ。


その根からは他の植物や動物、微生物を寄せ付けない物質を出し、地表から50㎝までの深さの栄養分を吸って吸って、大きく育つ。


ああ確かに、隣の畑も気がついたら一面真っ黄色になっていて、


いつの間にセイタカアワダチソウ畑になったんだろうと思った時期があったな・・。



ただ、肥料分を吸い尽くし自ら矮小化していく過程で、根から出す物質によりセイタカアワダチソウ自身もどんどん枯れていき、勢力をせばめていく。


セイタカアワダチソウは大きく育つ間に、他の植物より多めのカリウムとカルシウムを地中に残すそうだ。


自分達はそこに枯草として倒れ、肥料になっていく。


そこにススキが戻ってくる。

ススキは草原の主要構成種であり、さまざまな植物が生える礎。

そのススキが戻れる土地をセイタカアワダチソウは用意してあげているんじゃないかな。

嫌われ者にも役割があるんじゃないか。

人間の時間でなく、植物の時間で物事をみると悪が善になることがあるのかもしれない。


隣の畑だったあき地も、一時期の黄金色はどこへやら、カヤとススキに押され気味のセイタカアワダチソウ。

これから森へと形成されていくのだろうか。

次に人の手が入るまで、植物たちの攻防を楽しみたい。


最後に素敵な絵本の紹介を・・。


 雨の日も風の日も、夏の暑い夏の日も雪の降る日も、畑あとのあき地にしゃがみ込んで雑草の世界を観察し続けた絵本『雑草のくらし』 甲斐伸枝 作。


とてもきれいな絵本で、静かに進む時間の中に雑草たちの攻防が面白い本です。


ブログ担当:matu

↘中身はこんな感じ。