鎌倉石

この辺りで昔から使われてきた石材の一つに鎌倉石があります。


石材は産出する土地の名前が石の名前になることが多く、鎌倉石の他、


佐島石、池子石、沼間石、大矢部、房州など、どれも性質の似た砂岩で房総半島から三浦半島、鎌倉といったあたりで採れるものです。


今ではどれも新規には採掘されていないので、解体の際に出るものを再利用したりするほかは手に入らなくなっています。


どれもが山の丁場で直方体状に切って運び出すものなので、ほとんどは直方体で風化で角が丸まったり俵状になったものですが、たまに写真のような乱形のものが手に入ることもあります。


佐島石などに比べると鎌倉石はやや茶色がかった色味と柔らかさが特徴です。


丁寧に積んだ乱形石は、切り揃えられた直方体とはまた違った風合いとなります。


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